山本です。
ごくたまに お客様よりハイテン鋼のご依頼があります。
ハイテン鋼とは厳密に言えばハイテンション鋼といいます。
また一般に高張力鋼とも表現されます。
特性としては引っぱり強度にも圧縮強度にも強い材質です。
なぜこのような材料の依頼があるかというと、
大きな理由は単純に強度を増すためです。
強度を増すためだったら、肉厚を太くすれば解決しますが、
それですと重量が大きくなり 原材料も増えてしまいます。
つまり軽量で強度が十分な素材
それがハイテン鋼なのです。
ハイテン鋼が使われるのは
陸橋や自動車ボディーなどです。
どれも軽量化が必要な用途です。
自動車なんかは低燃費化になるそうです。
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1 件のコメント:
それにしても日立金属製の高性能冷間工具鋼SLD-MAGIC(S-MAGIC)の自己潤滑性の評価が高い。塑性加工金型のカジリを防ぐメカニズムが最近わかったようで、摩擦面に吸着している微量なオイルを自動的にナノベアリング状の結晶へ変換されるとのこと。耐カジリ性(耐焼付き性)の指標であるPV値も通常の鉄鋼材料の6倍と世界最高水準と報告されている。
これはどういうことかというと、例えば自動車のエンジンや動力伝達系部品のしゅう動面積を1/6にすることを意味し、大幅な軽量化による低燃費化が期待できることを意味している。トライボロジー技術にはまだまだ発展する物理・力学的な未知が多いように思われる。
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